特定技能の制度自体は整っているにもかかわらず、
実際の現場では「入構できない」「作業に入れない」といったケースが発生します。

これは制度上の問題ではなく、
現場ごとの運用や条件によるものがほとんどです。

本記事では、実務の中で実際にあったケースをもとに、
現場で起きやすいポイントを整理します。

建設現場:区分ミスによるリスク

土木工事の現場で、建設分野の「建築区分」の特定技能1号を入れていたケースがありました。

しかし、工事内容は土木工事であるため、
本来は「土木区分」でなければ不適切という指摘を受けました。

今回は工期が残りわずかだったため入場禁止にはなりませんでしたが、
建築・土木の両方を扱う会社では注意が必要です。

これは法令で定められている部分なので、
事故やトラブルがあった場合には確実に指摘されるポイントです。

造船所:現場ごとの入構ルール

造船所では、制度上問題がなくても現場ごとのルールで入構できないケースがあります。

例えば、

  • フィリピン国籍はOKだが、ベトナム国籍はNG
  • 特定技能はOKだが、特定活動はNG

といった条件が存在することがあります。

これらは法令ではなく、
各造船所の判断で運用されているため、事前に確認しないと分かりません。

防衛・保安庁・米軍関連の案件

造船所には入構できても、
防衛省・保安庁・米軍関連の船には入れないケースがあります。

こういったルールを無視して入構した場合、
出入り禁止などの重大なペナルティにつながる可能性があります。

このようなリスクを考えると、
事前確認を行わずに進めるのは現実的ではありません。

言語・コミュニケーションの問題

現場によっては、
対象国籍の母国語に対応できる人が常駐していないと入構を認めない場合もあります。

例えばフィリピン人の場合は英語である程度対応できるため許容されるケースがありますが、
ベトナム語やミャンマー語などは対応できる人材が少なく、
その点を理由に制限されることがあります。

事前に確認すべきポイント

  • 在留資格と作業内容(区分)の一致
  • 現場ごとの入構ルール
  • 国籍による制限の有無
  • 対象資格(特定技能・特定活動など)の可否
  • 言語対応の条件

まとめ

特定技能の受入れは制度だけで判断すると、
現場で止まる可能性があります。

特に建設・造船分野では、
現場ごとの運用を踏まえて進めることが重要です。

現場条件の確認や受入れ可否については、
状況に応じてご案内しています。